〒604-8204
京都市中京区新町室町の間六角上る了頓図子町475-13
開院以来36年の信頼と実績
あんじゅ京都カイロプラクティックは、開院以来36年でのべ20万人を超えるみなさまにご愛顧を頂いてきました。有り難いことに、リピート率92%と多くのご支持を頂いております。
1997年
『WFC(世界カイロプラクティック連合)カイロプラクティック世界大会 TOKYO』 において、
DREAM CHIROPRACTIC CLINIC「CLINIC院長」として来場者の治療及び「最終日講師」を担当。
また実行委員として招待講演一部の司会担当
私のインフルエンザ観 ー第二部ー
鳥インフルエンザは
SARS以上の脅威
~からだの免疫力は温存したい~
鳥インフルエンザはSARS以上の脅威と専門家は警告しています。SARSが「飛沫(ひまつ)感染」するのに対し、鳥インフルエンザは「空気感染」する可能性があるからです。鳥から鳥へ感染していくうちに、ウイルスが変異し、人への感染力を獲得すると、数千万の人が空気感染によって罹患し、多くの人が死亡する恐れも危惧されています。1997年にH5N1型が香港で広がった際、一部に人から人への感染の確認はあったようですが、感染力が弱かったため被害の拡大は免れることができました。しかし楽観はできず、ウイルスが鳥や豚など様々な生物に繰り返し感染し変異することによって、感染能力が高まると事態は大変深刻なものになると予想されています。「ウイルスが人に流行する新型に姿を変えれば、十数億人が感染する恐れがある」という専門家の指摘があるくらいです。このためワクチンの早急な開発や、国際協調による感染源の封じ込みなど、国家単位を超えたネットワークによる迅速な対応が求められています。しかし、それを海外のニュースだと、対岸の火事のようにただ傍観しているだけでは、重篤な事態を迎えることになるかもしれません。そのようにならないために他力本願ではなく、自分の身体は自分で守ることができるように、日頃から注意して予防を怠らないようにしたいものです。
前章では、風邪やインフルエンザのウイルスが、体内に侵入した際の免疫のしくみを、戦争にたとえて書きました。カゼと言っても200種類以上のウイルスがあるとされていますから、お医者さんに見てもらってもすぐ分からないのです。だから自分のからだの免疫力をあげてウイルスに勝つということが大切です。この章では、のん気な話のようで恐縮ですが、出来るだけ自分の免疫力はもったいないから使わないで、からだの免疫力はイザというときに温存しておいて、ウイルスを退治しましょうという内容です。新型インフルエンザは別としても、私や10年以上勤続のスタッフ2人もこれまで感染することがなかったので、約7年振りに「私のインフルエンザ観」の続編として新たにご紹介することにしました。
例年1、2月になると、風邪にかかった患者さんが、ちょくちょく来院されます。私のところのオフィスは個室制なので、ゴホンゴホンと咳をされている患者さんと同じ部屋でしばらく過ごすことになります。ですから、私やスタッフは、寝不足や疲労が蓄積している体調の悪いときなどには、飛沫・空気感染してもおかしくないわけです。
寒い時期は冬カゼの主役ライノウイルス・コロナウイルスが原因と考えられる鼻カゼが多いですね。ライノウイルスは100種類以上の亜種といって、親戚みたいなのが多くおられるようですから、シーズンに何度もカゼをひく人は、もう理由がお分かりですね。さて、不幸にも施術予約当日に鼻水がズルズル状態の患者さんは、施術を受ける為のうつ伏せがたいへんです。鼻水が出て困るような時のうつ伏せは辛いもので、「鼻が詰まって呼吸がしにくい-。」となる訳です。
このようなときに重宝するのがエッセンシャルオイル(精油)です。ティッシュにユーカリラジアタとラベンサラ(もしくはペパーミント)を数滴落とし、うつ伏せの患者さんの顔の下にそっと置いてあげます。
鼻水が詰まってつらい思いをしていた患者さんは楽ですし、私たち施術者サイドもほのかに香るエッセンシャルオイルの殺菌作用によって、空気感染するリスクがかなり減少するのではないかと考えています。なかでもユーカリラジアタとラベンサラの組み合わせは、呼吸器系の感染症に最も有効だと言われています。フランスではアロマテラピーを積極的に治療へとりいれている医師も多く、香りを楽しむといった日本の現状を考えるとにわかに信じ難いことかもしれません。
インフルエンザやカゼには、殺菌作用や去痰作用のあるラベンサラとラベンダースピカ、 殺菌作用や強壮作用のあるペパーミント、去痰作用や粘液溶解作用のあるローズマリー・シネオールをローリエと組み合わせると、免疫力を高め回復を促すといわれてます。ベルギーやフランスでは精油の抗感染作用などを利用したボディローション(イムネオール100やエスクレープ)まで用意されているから驚きです。これは各精油が相乗的に作用し、粘膜組織の状態を改善し、炎症を抑え、ウイルスの侵入を阻止し、殺菌するなどの働きが期待できるようです。私は鼻や喉がおかしいなと感じたときは、イムネオール100をマスクにつけて寝ます。朝になると不思議なくらい楽に、改善しているので本当に助かっています。薬や化学物質ではないので安心して使用することが出来ます。また花粉症の時期にも鼻が楽になるので重宝されている患者さんも多くおられます。
オフィス全体に抗感染作用のある精油を拡散する場合は、ディフューザーを使用してます。これでスタッフや他の患者さんに対しても感染予防が期待でき安心感が高まります。芳香浴に使用する拡散器は、ディフューザーのように精油を細かい粒子にして空中に拡散できるタイプがお勧めです。アロマライトのように精油を加熱しないので、揮発性芳香分子が変性せず、本来の生理機能特性を保ったまま空気中に散らばるからです。
ディフューザーに入れる精油は、抗ウイルス作用のあるラベンサラやニアウリ、抗感染作用のあるクローブやローズマリー・シネオール、鼻咽頭部の炎症を抑えるユーカリラジアタ、気管支の状態を整えるユーカリグローブルス、抗炎症作用や免疫力を高める働きのあるラバンジンなどを組み合わせたりしています。
ご家庭で手軽に行うには、薬局で販売されている精製水50ccとユーカリラジアタ50滴をスプレー容器に入れ、よく振ってお部屋にスプレーされるとよいでしょう。冬は暖房で乾燥した室内に、適度の湿り気も与えることにもなり効果的な予防策といえるでしょう。私の施術室でも、患者さんが入れ替わるたびに、ユーカリラジアタや殺菌作用のあるペパーミントを入れたスプレーで消毒するようにしています。スーと鼻やのどに染みとおるさわやかな香りは、入室される患者さんを気分よくさせてくれるものです。
さて、治療室における感染予防はこれで少しは安心しているのですが、問題は通勤の満員電車です。ゴホンと1回の咳で数百万のウイルスが飛び散ると言われますから、あちらこちらでゴホンゴホンともなれば、その車両内は天文学的数字のウイルスが浮遊していることになります。(主婦の方であれば、暖房で空気の乾燥した大型スーパーでお買い物をされるときも同様ですね。)でも呼吸しない訳にはいけませんから、ここでも自衛手段の必要性を考えさせられます。
それで、ハンカチやマスクに先ほどの抗感染作用が期待できる精油を数滴落として、車内の時間を過ごすことにしました。インフルエンザやカゼの予防に、手洗いや、うがいが昔から奨励されています。しかし、1時間近く満員電車で揺られ通勤・通学されている方にとって、職場や学校に着いてからでは、時すでに遅しにならないか、施術者心理からかいつも不安感がよぎります。もちろん手洗いやうがいをしたほうがよいことに疑いはありません。
ただ、うがい薬は、のどの粘膜を守る常在菌まで殺菌するので、1日に何度も使用することは避けたいものです。私はぬるま湯にラベンサラを1~2滴入れて1日に数回うがいをします。のどが少し赤くなっているようなときはラベンサラの代わりにニアウリを1~2滴入れることにしています。ライノウイルスなどは、手洗い時間をかけるほど効果があるようですから、しっかり丁寧に時間をかけたいものです。
精油ご使用に際しての注意
欧米のメディカル・アロマテラピーでは、精油が治療の目的に従って、皮膚塗布のみならず飲用や経直腸投与(座薬)と、医薬品同様の使い方がされています。医薬品と同レベルの厳しい品質基準をクリアしたPharmaceutical Quality ファーマスティカル・クオリティーの精油です。品質と安全性において薬剤レベルであることを意味します。
ヨーロッパでは治療用として流通し、 販売は薬局で薬剤師の手を通して行われています。
エッセンシャルオイルの原液を皮膚へ直接『塗布』したり『飲用』する場合は、十分な知識に基づいた上、医師や専門家の指示に従い、使用者の判断と責任において行ってください。異常がでた場合は直ちに医師にご相談ください。アロマオイルは、正しい知識で上手にご利用ください。
当院で使用している精油は、下記の6つの品質基準をすべて満たしています。
1.植物名の学名が明記されている
2.植物の産地が明記されている
3.エッセンシャルオイルを抽出する植物の部位とその生育段階が明記されている
4.抽出方法が明記されている
5.植物の栽培方法が明記されている
6.ガス・マス分析器によって解析されたそれぞれのエッセンシャルオイルの生理機能特性、すなわち体に働きかける特徴的な天然成分が明記されている
(カゼ対策について気づいたことを、時折このページでご紹介する予定にしています。また宜しければご覧になって下さい。)
* 病原性微生物を中和する精油類の能力(抗菌特性・抗ウイルス特性)は、今日ではもはや議論の余地もないものとなっています。詳細は下記の本を一読されるとよいでしょう。 ← Amazon社のサイトからご購入できます。
『フランス・アロマテラピー大全(上巻)』ロジェ・ジャロア編著 ダニエル・ペノエル医学監修 ピエール・フランコム科学監修 高山林太郎訳 B5判 208頁 フレグランスジャーナル社
* エッセンシャルオイル(精油)は、全て天然100%で一切加工されていないことは当然ですが、学名、産地、栽培方法、抽出部位、抽出方法、生理機能特性などが、厳格な基準をクリアして明記されているものが理想です。精油を選ぶためのポイントはこちらを参考にして下さい。
* エッセンシャルオイル使用上および取り扱い上の注意についてはこちらを参考にして下さい。
Nutrition 栄養のお話
- contents -
●はじめに
●1億総半病人時代、そして誰もに訪れる「生活習慣病」
1.ビタミン・ミネラルの働きこそが生命の本質
2.病院の検査で「異常」が見つからなければ「正常」!?
3.栄養素は食事で摂れる、摂れない!?
●アメリカ合衆国政府が「現代病は食生活の間違いで起こる“食源病”である」と断定
●私のインフルエンザ観
1.はじめに
2.「インフルエンザウイルスVS体内の免疫力」ー たとえれば戦争みたいなもの
3.まず、敵であるウイルスの性質を良く知ろう。感染症であることをお忘れなく
4.免疫システム第一段階~第二段階 免疫細胞が大活躍
5.免疫システムを強化する一騎当千の戦士達(1)
6.迎え撃つ身体軍の一騎当千の戦士達(2)「ビタミンACE」
7.迎え撃つ身体軍の一騎当千の戦士達(3)「フリーラジカル・ターミネーター」
8.腸内細菌叢の正常なバランスを維持する
●鳥インフルエンザはSARS以上の脅威 ~からだの免疫力は温存したい~
●牛乳(1)カルシウム源としての牛乳
●牛乳(2)牛乳と病気
●牛乳(3)加工乳と乳飲料
●杏林二十一の会 分子栄養学の研修会 (当院スタッフによる研修会参加レポート)
京都南カイロプラクティック研究所から杏林予防医学研究所は徒歩5分のご近所さんです。地の利を生かしてという訳ではないのですが、当院スタッフは分子栄養学の研修会へ積極的に出席しています。 勉強した内容が思い出に変わらないように、患者さんへのアドバイスに生かせますようにと、レポートを書いてもらうことにしました。
第11回杏林21の会 「受験に勝つための食事学」
第12回杏林21の会 「LGS リーキーガット・シンドロームと腸の健康」
第14回杏林21の会 「現代医療を考える(2)」
第17回杏林21の会 「ビタミンCと解毒」
第18回杏林21の会 「含流アミノ酸と解毒」
第19回杏林21の会 「有害物質の氾濫と解毒の重要性」
第20回杏林21の会 「あなたの子供を成功に導くCHQの法則ー生命の基礎となるリン脂質」
第25回杏林21の会 「ファスティング ビフォケアとアフタートリートメント」
第27回杏林21の会 細胞から元気になる食事~あなたを「生かす食事」「殺す食事」
第28回杏林21の会 細胞から元気になる食事 (2)
第30回杏林21の会 レシチン 「水と油をつなぐコーディネーター」
第35回杏林21の会 油を変えれば人生が変わる「トランス脂肪酸の問題 第2弾」
第42回杏林21の会 肝臓をよくする20のプログラム